あの口吻の後、ドラコ様に引かれ部屋の中へと連れて行かれた。











どさっ





少し大げさな音が室内に響く。
がドラコに押され、ベッドの上に身を投げ出された音だった。






終始見つめ合う二人。
先に行動をおこしたのはドラコだった。













・・・」





興奮の入り混じった様なそんな熱い声で名前を呼ばれた。
その声に身体が反応するのがわかる。








ぎしり、と官能的なベッドの軋む音。
それと共に、へ覆い被さるようにベッドへと体重をかけるドラコ。













『ド、ラコ・・・様』

「・・・・・・・・・

『!!っいや、ドラコ様・・・駄目です・・・』

、何が駄目なの・・・?」









するりと頬に掌を滑らせてくるドラコ様を見上げれば、苦しそうに歪んだ表情。
甘い、甘い声で名前を呼んでくるドラコ様に欲情していく身体。
けれどもそれを制御するため、拒否の言葉を吐き続ける。






身体を押すがそれは無意味な抵抗。
首元にざらり、と特徴的な感触がした。
声を漏らしてしまう。
どうしようか悩んでいると、違和感を感じた。











ドラコ様の潤んだ瞳。
火照った頬。
荒い息づかい。
苦しそうな表情。










あれ?
これって・・・・・











風邪の症状?









『ドラコ様、今日はやはり体調が優れてないのでは・・・?』

「・・・・何言ってるんだい。僕はいたって健康だ」

『そんなはずは・・・』








顔が近づいてきた。またするんだ。
そう思って胸が高鳴るが、ここはメイド。やることはしっかりやる。











『!!やっぱり!ドラコ様、熱があります』

「はあ?」










近づいてきたドラコ様の口元と額に手を当てれば、なんと思った通り。
額も息も熱々になっていた。












『ドラコ様退いて下さい。そしてここに寝て下さい』

「なぜ」

『なぜって、それは貴方に熱があるからです』

「誰にだって熱はある」

『・・・・・・一般的な温度より高いってことです。早く退いて下さい』

「・・・・・・・・いやだ」

『いやだじゃなくて・・・んー』

「もういいじゃないか」

『駄目です!!止めないと・・・・・・嫌いになります。ドラコ様を』

「・・・・・・・・」








一か八かで言ってみたら、スッと先ほどとは大違い。
簡単に退いてくれた。


とりあえずベッドから起き上がり、ドラコ様をベッドへと向かわせる。
だるそうに、う゛ーと言いながら渋々従っている。
早く気づいてあげればよかった。私は何をしていたんだろう。








『どうぞ、ここに横になってください』

「・・・・・・・はぁ」

『えらいならえらいと、最初から言って下さいよ』










のっそりと布団の中へ入っていくドラコ様にそう言いえば
「全然気づかなかった」とつぶやいている。
いや、絶対気づいてたはずだ。









『それじゃぁ、お薬とお水と持ってくるんで、静かに待っていて下さいね』

「・・・・・・・あぁ」

『しっかり身体休ませて下さいね』






いそいそと部屋を飛び出て台所へと向かう。
今日は早朝からドキドキしっぱなしで心臓に悪い日だ。
絶対寿命縮んだなぁとか想いながら薬を探す。







それにしても










『・・・・・・・・・本気だった、のかな』











あのドラコ様の言葉と、行動が・・・・・気になる。






本気だったらものすごく嬉しいな。
けど熱があったからな。


それにしてもドラコ様、なんか手慣れてた・・・・?
なんかショック受けるな、まぁお年頃だから経験していても仕方無いけど。













『いつか、聞こうかな・・・・・』











あの言葉、行動の意味。







教えてもらったら伝えようかな。
ちょっと嬉しかったって。












『とりあえず、ドラコ様の体調管理に気をつけよう』




急いでドラコ様の部屋へと向かう最中に、ジャスタウェイさんに出会った。
顔、にやけてるよ。って言われた。



その後顔を真っ赤に染めながら看病にあたった。


























じらしてじらして