どうしよう。
やばい。
これは本当にやばい。
つい昨日ことだが、なんと、なななななんと
抱き合ってしまった。
恥ずかしい。恥ずかしすぎるだろこれ。
ていうかドラコ様良い匂いしたな。
ほどよく筋肉がついていていい体型だったな。
・・・・・・・じゃなくてっ!!
あの後、離れてから二人とも逆方向へ行って会ってない。
そして今日。
特別な日でもなんでもないわけで、いつも通りに起こしに行ったりしないといけないし・・・
顔合わせれない。
恥ずかしすぎて合わせれない。
ドラコ様はどうなんだろうか。
あれぐらい普通だったりするのかな。
それはそれで嬉しいような、嬉しくないような・・
とりあえず昨日のことをドラコ様の記憶から消して欲しいと思う。
切に願う。
私のは消さないのって、消すわけないさ。
あんな貴重な体験談を、忘れたいはずがない。
それじゃぁ、ドラコ様の記憶の一部を消しに行くか。
やっとこさ決心をして部屋へと向かう。
狙うはドラコの頭。
どこを叩けば消えるんだろう。
そんなこんなで部屋の前に辿り着いてしまったわけでして。
気まずいわけでして。入りたくないわけでして。
誰か助けてくれないだろうか。
あ、そうだ。他の人にでも頼むか。
確かジャスタウェイさんさっき見かけたよね。
よし。頼もう。
もう直ぐそこには扉が・・っというところでくるりと向きを変える。
あ、気持ちが軽くなった。
そして私の
「記憶消そう計画」
は幕を閉じたのであった。
「おい。今日はいつもより遅いじゃないか」
『・・・・・・・・・・・・hello』
はれ?あれ?
なぜ?
そこには、扉の前に仁王立ちしている、ドラコ様がいた。
たじろぐ私は1歩後退する。
「今日は運良く起きれたが、今後は気をつけてくれよ」
『・・・・っすみません。以後、気をつけます』
深々とお辞儀をして謝る。
いや、だって顔見れないし。恥ずかしいし。
身体が火照ってきているのがわかる。
ますます顔が見れなくなっちゃった。
「・・・?」
『!?な、なんでしょうか・・』
いつのまにやら、目の前まで歩み寄ってきていたドラコ様に驚く。
しまったあ!と思ったが、仕方がない。
適当に仕事が残っているので・・とか言えばすぐこの場も終わるだろう。
『あの、まだ仕事が残っているので・・・!?!!?』
「・・・・・・逃がさない、よ」
どいてください・・・そう言おうとした瞬間、バンッと耳元で壁を叩くような音がした。
その音の主は、確実に私を挟むようにして見つめてくる。
ドラコ様が、壁と身体とで挟んでいた。
どうしてこんなことになっているのだろうか。
『ド、ドラコ様・・・!?』
「。君に話がある」
『あ・・・じゃぁその、ちょっとd』
「退かないから」
『・・・・そうですか』
上から眺めるように見てくるドラコ様に、心臓が早鐘をうっている。
少し切なげな瞳をしているのは何故?
「・・・・・は、さ・・・・僕のこと、嫌いか?」
『は?』
何、急に。
どういう視点でみればそんな答えに行き着くんだろう。
どっちかって言うと好意を持った接し方だった気がするんだけど・・・?
すると私を通り越して床を見つめてぼそりと一言つぶやいたドラコ様
「、昨日泣いてただろう?それで、その・・・抱きしめて、それで今日、起こしに来てくれなかったし」
『それは、き、昨日のことが恥ずかしくて、それで・・・それだけなんですだから!』
嫌いじゃない。そう言うとドラコ様は優しく笑った。
あ、綺麗な顔。ホッとしているのは束の間。
スルリと頬に手が吸い付いてきた。
・・・・・・それはまたしてもドラコ様なわけで。
『ドラコ、様?どうなされたんですか?』
本当にどうしたんだろう。
昨日といい今日といい。抱きしめたり、追い詰めたり。
私を弄んでいる?!
けれどその割には、真剣な表情をしている。
本当にどうしたのだろうか。
「それじゃぁ、は僕のこと、好きか?」
『え。』
本当にどうしたんですか!!
『ドラコ様、本当に、どうしたんですか・・・?』
「好きか?」
『う゛・・・えっと、・・・・・・』
どうしよう。ここは本気で言っていいのだろうか。
別に普通ですよ。とかがいいのかな。
けど、こんな言わせてもらうチャンスは滅多にないし。
決心をして上を見上げればすぐ近くには顔。
逸らしたい気持ちを抑えて口を開く。
『好き、ですよ・・・・それは・・っ!』
人として。loveじゃなくてlikeのほうです。
一応そこは言っておこうと思ったのだが、それは言えずじまいになってしまった。
何故って、口を塞がれてしまったから。
廊下には誰もいない。
逃げる術など私は知らない。
目を見開いて、距離が0になった人を見るが
その人物は気づかないのか、奥へ奥へと侵入してくる。
そして唇は強引に開かされ、口内へと自分のではないものが入ってきた。
制御のきかないものたち
そして動き出した僕等