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今日は昨日まであったテスト明けで、宿題も出されなかったため 久しぶりに何もない休日になった。 何もない日に限って早起きはするというもので。 僕が目を覚ましたのは、まだ日も昇っていない午前4時だった。 あまりにもスッキリと目覚めることが出来てしまったため、二度寝しようとしたが なかなか寝付けない。諦めて談話室に降りていった。 もうすぐ雪が降るだろう季節。とても肌寒く、上着を着て行けば 談話室には少しの火が暖炉に残っていた。 急ぎ足で暖炉の直ぐ側のソファーへと向かえば、見覚えのあるものを見つけた。 その"もの"は、同じ学年の女子、だった。 温かそうな上着を何枚も羽織っており、ソファーの暖炉に一番近い端に丸まって寝ていた。 外の空気に触れている顔は、頬だけ赤く染まっていた。 東洋人のそいつは、黒髪の目元のはっきりとした顔立ちをしていた。 どちらかというとかわいいその顔立ちに、気にかけている者も少なくないだろう。 そんな人物の寝顔を見て、ガラにもなくかわいいと正直に思ってしまった。 よく見れば、顔以外にもう一つ、腕が片方上着から飛び出ていた。 腕には赤みが無く、青白いともいえる色になっていた。 寒そう。 ただそう思った。 いつのまにか体は勝手に動いており、そいつに近づいていき、手を伸ばしていた。 はっとして気づいた時には想いもよらぬことをしていた。 相手の手を握っていた。 恥ずかしさと緊張で寒さなどを忘れて体が火照ってきた。 すかさず手を離そうとするが、動きを止める。 「・・・・・・・冷た・・」 あまりにもそいつの手が、指が冷たくて。 どうせ寝ているし気づかないだろう。 なぜだかそんなことを思って。 するり。 相手の指と自分の指を絡める。 冷たい。細くて、小さい。 このまま握り潰せば壊れるんじゃないか。 そう思うほどそれはとても小さな脆いものに見えた。 守らなければ。 変な正義感が湧いたかと思えば、僕はその小さくて脆い そいつを強く握りしめた。 絡める この指先から 想いが伝わればいいと思う |