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「おい、この本持ってこい」 なにやら声をかけられ後ろを振り向けば、後輩のくせに自分のことをドラコ様と呼ばせるドラコ様がいた。 『・・・・・いや』 「僕の言うことが聞けないのか」 『だってめんどくさいし』 後輩のくせにドラコ様って呼ばせてるし。 「時間が無いんだ。あと1分で持ってこい」 『いや、だからさ、持ってこな・・・いこともないです。持ってきます』 なんと恐ろしい、こい・・ドラコ様は私に杖を向けて呪文を言い出したよ。 危うく殺されるところだったよ。 「それじゃぁ、ほら。行け。」 首で促されたことに少しの苛立ちを覚えながらも、 「行け」の一言で獣の如く勢いよく飛び出して図書室へと走る、ドラコ様の先輩の私。 どうみても可哀想な私。 誰か代わってくれないだろうか。 『ぅ、をおおおおおおおおおおおおお!!!!』 廊下の、しかも大衆の中を猛ダッシュでを走る私、ドラコ様の先輩。 めちゃくちゃ注目浴びて恥ずかしいけど今はそれどころじゃないのよ! 猛ダッシュした甲斐があり、30秒弱で図書室に着いた。(後30秒で戻らないといけない。どうしよう) 「あ、。何してんの?」 『!!、助けて・・・』 頼まれている本の種類の本棚に着いたはいいが、探す範囲が広すぎて 呆然と立ち尽くしていた後輩を様づけで呼ぶ私を見つけたのは、親友のだった。 とりあえず事情を話す。 「あ、それこの本じゃない?」 『え?』 の手にある本を見れば、頼まれた本の題名 「むかつくあいつを殺める呪文」 としっかり書かれていた。 どう考えても「むかつくあいつ」が私だとしか思えないのは何故だろう。 『ありがとう!私と話すのはもうこれで最後かもしれない!!』 「は?何言ってんの?」 に、おそらく最後となるだろう言葉を残してドラコ様の元へと走る。 ばいばい。大好きだったよ。一度くらいはドラコ様をぎゃふんと言わせたかったよ。 また叫びながら大衆の中を猛ダッシュする。 いや本当に恥ずかしいからね。 それに猛ダッシュしている理由も恥ずかしいからね。 『ぅ、ごおおおおおおおおおおお!!!どーらーこー様ああああああああ!!!』 「うるさい黙れ遅いシネ。本は?」 『とーまーらーなーいいいいいいいい!!!!!ぐばはっ』 「ぐはっ!・・・・お前・・・・」 しまった・・・・・。やってしまった。 何も考えずに突っ走ってたら止まれなくてあのドラコ様に突っ込んじゃったよ。 ただでさえ普通に過ごしてて「むかつくあいつ」なのに こんなことしたらどうなっちゃうの私。即死だよ。 『ごごごごごごめんなさいドラコ様!!!こ、殺さないでぇ・・・』 語尾が小さくなっていく。どうしようどうしよう。 顔が怒ってる。こっち睨んでる。目で退けって訴えてる。 『すみません今すぐ退きま・・・す?』 ドラコ様から退こうと体を離そうと動けば、いつのまにか背中にまわされていた腕に阻まれる。 何事!? 「お前・・・・怪我はないか??」 『っ・・・・・な、いです。』 ・・・・びっくり、した。 怒られると思っていた。 「・・・・・重い。退け」 『あ、ごごめんなさい。退きます』 背中にまわされていた手は、本体の横へと戻る。 どうしてだろうか。まわされた腕を戻さないでと思うのは。 「まったく、お前は使えない奴だな。3分遅れだ」 『1分で戻ってくるなんて無理・・・じゃないです。すみません』 「ふん。また今回のようなことがあれば、この本に書いてあるのを実行してやる。お前に」 め、目が本気だ。 『・・・・遠慮しときます』 そして嵐は去った。 気になる存在 (な、なんかドキドキする) (あー、あいつ触りたい) |