マルフォイは多分、というか絶対パーキンソンのことが好きだ。








分かってる。



けど、やっぱりこの気持ちだけは抑えられなくて。




















ごめんね。






好きだよマルフォイ。

















振り向いて














「おい、そんなにくっつくな」


「いいじゃん。へるもんでもないし」


「そうだが・・・・・・、っ好きにしろ・・・」


「フフッ早く次の教室に行きましょ」









ほら、今日もまたラブラブしてる。





パーキンソンがマルフォイの腕に抱きついてて、なんだかんだ言ってもマルフォイはそれを了承するし

本当は嬉しいんでしょ?


それに、嫌い嫌いも好きのうちってよく言うしね。
だからだんだん私も諦めていってるわけで、初恋は虚しく散っていくのだ。


そして、そんなかわいそうな私に、更なる不幸がおとずれようとしている。


















ダンスパーティーだ。






わかりきっているように、マルフォイは多分、いや、絶対パーキンソンとパートナーになるだろう。
ということは、だ。


片想いの相手が、自分と違う女の子と一緒に楽しく踊っているところを見ないといけないわけで。








『う゛〜、いやだよ〜・・・・』



あぁ、先生方、パーティーに参加しなくてもいいですか・・・?


















「何言ってんの、パーティーは無理に参加しなくてもいいのよ」


『え・・・・・本当!?』




神様ですか!貴女は



「そんなことも知らなかったの?それに、ダンスは相手がいなきゃ意味ないしね」



『ありがとうハーマイオニー!』



今は誰もいない空き教室で、寮は違うけど仲がいいハーマイオニーと会議中。
ほとんど私の相談しかしていないが・・・。



『そっかそっかー、じゃぁこれで私は一安心か』



ハーマイオニーから、イベントについてはほとんど無知に近い私はいろいろと教えてもらった。
そのおかげで、ダンスパーティーには参加しなくてもいいということが明らかになり
一人喜ぶ私を横目で見て、なんだかちょっと不服そうな表情をするハーマイオニー。



『どうした?ハーマイオニー』



ニヘラ〜と、安心しきって緩んだ顔で問いただせば、ハーマイオニーは勢いよく睨んできて私へと迫ってきた。
しかも四つん這いでどしどしと迫ってきた。



『え、な、何ハーマイオニー。本当にどうかした?』



たとえ女同士だからって、貴女のように美しい顔が近くにあったらちょっと照れちゃうでしょう。
(いや、本音を言えば怖くて腰が抜けそうだ)




「〜!!あんたっ!悔しくないの!?」


『へ?・・な、にが?』


急に怒っちゃって何よ。吃驚するじゃん。
それに綺麗なお顔が台無しになっちゃうぞ。




「なにが、て・・・パーキンソンよパー・キン・ソン!!」



ものすごく顔を真っ赤にさせて言い散らすハーマイオニーは、鬼の形相をしていてちょっと退いた。


『は、はい。その、パーキンソンがどうしたのでしょう』




ドキドキする心臓を一生懸命なだめながら、ハーマイオニーの怒りの原因を聞く。




「あんな不細工で性悪女に負けてもいいと思ってんの?!」



『そ、それはそうだけど・・・選ぶのはマルフォイだから・・・・・・・』



、いい??ようは早く捕ったもん勝ちよ。だからさっさと、今すぐ、マルフォイを、誘い出せ」



『!!!・・・・・・・・む、無理でございます・・・・』



「パーキンソンをアッと言わせるのよ!!早く!!」


お、女の子なハーマイオニーが、超口悪くなっちゃった・・・。





『でも、私そんなに勇気とかないし、もう別に気にしてないから』



「そんな・・!でも?今しかチャンスは無いかもしれないのよ?それでもいいの??」


手を握り、目にたくさんの涙を浮かべながらも、必死に耐えているハーマイオニー。
私のことを思っての涙だと思うととても嬉しい。



『うん。それにさ、私、パーキンソンと踊っているマルフォイを見て、気持ちを吹っ切ろうと思うんだ』



・・・」



『それでね、次はもっともっとかっこいいグリフィンドール生を捕まえてやるの!!』



〜〜〜(涙」



『う゛ぅ、ハーマイオニ〜〜(涙』






そして私たちの仲はもっと深まった。

そして私の片恋い、初恋は儚く散っていったのだった。














あの後しばらく二人で抱き合いながら泣きはらし、ようやく落ち着いてきた。



『(ズビ)ハーマイオニー、ありがとね。もうすぐ寮にかえる時間だから、じゃ、バイバイね』


「うん。、頑張ってね、応援してるから。じゃぁ」




別れの言葉を言い合い、二人ともそれぞれ違う家路を行く。




『・・・・・・・ハァ・・・』



寮への道のりをあえて遠回りをしながら帰る


ハーマイオニーへ言ったあのマルフォイ吹っ切る宣言を、今更だが言わなきゃよかったと後悔をしている。


『(だって、ねぇ・・・・』



本気で好きだった人を、そんなに直ぐに諦めるなんてできるはずもなく
どちらかといえば、どんどんマルフォイの魅力の虜になってきているのが現状だ。




『(早く、早くマルフォイを諦めなければ。諦めなきゃ自分が傷付くだけ)』





そう一人で自己暗示をしながら廊下の角を曲がったときだった。
その瞬間、遠回りなんかするんじゃなかったと後悔した。






『わっ・・・と、マルフォイ?』



「・・!!っ」







曲がった先にはマルフォイがいた。

息切れをしていて、少し服が乱れている。





『(急いでるのかな?)・・・・・・あーっと、じゃぁ、バイバイ』




早くこの場から去りたくて、さよならの挨拶をして直ぐに足を踏み出す。
マルフォイの横を通り過ぎようとしたときだった。















「おい、、待てよ」







腕を掴まれ、後ろを振り向かされる。


いつもより真剣な顔をしているマルフォイと向かい合わせになる。






気まずい・・・・・・







『っ・・・・・な、に?マルフォイ・・・・』





動揺していることを見破られないように、平然を装おうと努力をするも
なかなか身体はいうことをきいてくれないらしい。
実際、言葉がちょっと詰まってしまった。







マルフォイが話始めるのを待つが、なかなか声が聞こえない。

試しに顔をあげてどうした?と聞こうと思ったが
ものすごく視線を感じるので、話始めるのを待つことにした。









「・・・・・・・・・(スゥ」


『!!・・・・(ビクッ』



言葉を発するであろう息の吸い方に緊張しながらも、耳を澄ませる。
すると、驚きの言葉がマルフォイから発せられた。














「お前に、話しがあるんだ」






『・・・・・・・え・・・?』










私に、話しがある。





・・・・・・・え、うそ。






『あ、そうなの?・・・・・・・・・何?』











ねぇ、ちょっと期待しちゃうじゃんか。









「その、さ・・・・・・」











どうしよう、心臓がやばいくらい速く動いてる。









ごめん。もう期待があまりにも大きくなりすぎて




貴女のパートナーになる誘いの言葉しか聞けないよ。















「僕のパートナーになってくれないか?」












『!!・・喜んで』

「っ!本当か!?」

『嘘着くわけ無いじゃん。でも・・・パーキンソンはいいの?』

「はっ・・あんな女、元から眼中にない」

『え・・・そうなの、じゃぁいいや』

「・・・・・・・僕は前から、君だけをみていた」