恋人つなぎ














今日はとっても天気が良いので、昼食の後にドラコと一緒に中庭へと散歩へ行った。



散歩と言っても、特に散歩らしいことはせずに
木陰を見つけてそこへ腰を落ち着かせて座っているだけだ。

また、話の話題も特にないので無言。


でもなぜだかドラコとは無言でいても嫌な空気は流れない。


それに、この雰囲気はどちらかというと好きだ。







ポカポカ太陽の下、丁度良いくらいに湖が一望できるこの木陰は
絶好の昼寝場所だ。

たまにソヨソヨとまだちょっと冷たい春の風が吹いて気持ちいい。




そんな中でずっと無言で座っていると眠たくなってきた。


もうすぐ夢の中へ・・・という中で、手に違和感を感じた。


何だろう、と自分の手元を見てみると、そこには
ドラコの手で覆い被されて(握られている)、一部しか見えない自分の手があった。

それを見た私は、直ぐに自分の顔が赤く染まるのが分かった。



ドラコの方へと顔を向けると、ドラコは私と同じ方向を見ていた。

よく見ると、耳が少し赤いのが分かる。






『(あ、照れてる。一緒だ。)』





自分から手を握っておきながら、恥ずかしくてこっちを見ないなんて
男のくせにかわいいな、と思った。それに、一緒に照れてるのが嬉しかった。












ドラコ。








そう呼ぶと、ピクッと身体が動き
平静を装った顔のドラコがこっちを向いた。






『ねぇ、ドラコの手って、意外に大きいんだね』




握りられた手を顔の前まで持っていきそう言った。


するとドラコは、「当たり前だ。これでも男だからな」と返してきた。


ドラコが自分のことを男だから、と言うのはおかしな感じがしたが
かっこいいなと思ってしまうのはなぜだろうか。








今更だが、握られているだけじゃあれなので手を握り返してみた。



握り合うと恥ずかしくて手汗をかいてしまうが、あえてそこはずっと握り合ったまま。

(だってドラコも尋常じゃないほど手汗をかいてたんだもの)





握り返したことに気がついたのか、私の顔を見てきたドラコ。


私もドラコを見る。



やっぱり綺麗な顔をしてるな、と感心していると、ドラコが口を開いた。




、あの・・・・・・」






『??何?』






「その、さ・・・・・・・指・・・絡めても良いか・・・・?」






『・・・・・え?』






指??


え?指???




そんなことを考えていると、あることが思い浮かんだ。




『・・・・・・・。ねぇ、もしかしてもしかする?』





は?意味わかんねぇよ。とドラコに言い返されたが今はそんなことどうでも良い。


だって、ドラコが、指を絡めたいって・・・・・






『恋人つなぎ・・・・・・・したいの?』






「・・・・・・・・・・・・・・・・・」






『・・・・・・・・・・・・・・・・・』








少々の無言の睨み合いの中でおれたのはドラコだった。



いつも真っ青な顔をしているドラコの顔が
一般人の照れた時と同じ赤色をしながら、ゆっくりとだが、頷いたのだった。







最初から素直にそう言えばいいのに。



そう思いながら、良いよ。と肯定の言葉を言う。


すると喜んだ顔のドラコが現れた。(とってもかわいい)




よし、指を絡めるぞ!という前に、手汗を拭かせて貰うことにした。


ドラコも一生懸命服の裾で手汗をぬぐっている。






準備ができたところで目を合わせる。


うん。と首を縦に振ってから、両者とも手を差し出した。




指の先が当たった。


手と手を合わせ、握り合う。


そしてお互いの指と指を交互に絡め合わせて手を握る。



ちょっと冷たくて、細い骨張ったこの手がとても愛おしく感じる。




握り合っている手を見つめていると「」と名前を呼ばれた。

声が聞こえた方へと顔をあげると、ドラコの顔が直ぐそばにあった。

吃驚したが、直ぐに状況が把握できたので、目を瞑ってそのまま待った。



目を瞑って少し待っていると、予想していた感触が唇に感じられた。



ドラコの唇の感触を直に感じながら、握っている手に力を込める。



それに応えるようにドラコも強く握り返してきた。






そしてお互いの愛を確かめ合うように


何度も角度を変えながら口づけを交わした。









ねぇ、
手、いでもいい??

(ついでに甘い甘い口づけもつけて)