|
「晋助さん、晴れだし、今日も行く?」 「あぁ、お前、俺を置いてくなよ?」 「わかってるよ、ほら、早くいこう!!今の時間帯が一番良いときなんだから」 そんなことを言いながら俺をおいて走り去るあいつは、やっぱりアホだ。 患者とナースと変な気持ち エレベーターに着くと、いつも通りあいつが俺を待っており、また謝罪の言葉。 謝るくらいならおいてくなよ。そういって開いたドアからエレベーターの中へと入っていく。 そんな俺の後ろからちょこちょこ追ってエレベーターへと入ってくるあいつに、ガラにもなく・・・・可愛いと思ってしまった。 ということは内緒にしておこう。あいつはすぐに調子に乗るからな。 「そういえば晋助さん、この間先生が来てたよ。ちょっと天然パーマの男の人」 「・・・・・あぁ、あいつか」 来てたのか、銀八のやろう。 「高杉の様子はどうですか−?また今度クラスの奴らと顔見に行きますーって」 「は?あいつくるのか?しかもクラスの奴ら連れて」 「そうみたい。よかったね晋助さん。お見舞い」 「はっ、嬉しくねぇあいつらなんか来ても」 「そんなこと言って、嬉しいくせに」 いや、本気で嬉しくねぇよ。 あいつらきたら俺また動悸がして倒れそうだ。 命が危ない。 「ところで晋助さん。あそこに見覚えのある先生と生徒らしき人達が・・・」 「は?・・・・・嘘だろ・・・?」 俺の後ろを見て言うに、冗談だろ。と思いながら後ろを振り返る。 ・・・・・・・・・あぁ、まさか、な。 そして後ろを振り向いた俺は、絶句した。 「高杉いー来てやったぞー」 「何であんなやつのため私の時間を割く必要がアルね」 「晋助さーん、お見舞いにやってきましたー」 「晋助様ーーーーー!!!大丈夫っスかーーー!!!」 「晋助殿、元気だったでござるか?」 蒼白する俺の顔の隣で、はにこやかに 「わぁ、晋助さん、たくさん来てます!私、感動です・・・!!」 「は!?なんでお前が感動してんだよ!てかあいつらなんで来てんだよ・・・」 項垂れる俺を無視してあいつらを呼ぶ。消えろ。 銀時達はわらわらやってきて、雑音が耳に響いてきた。 「おいおい高杉いー、こんなかわいこちゃんと一緒に何やってるんだ?」 「はっ、お前には関係ねぇよ」 「晋助さん、これ、お見舞いの品です。どうぞ」 「あ、あぁ・・・」 「晋助様ーーー!!!お久しぶりですううう!!!」 「また子か・・・・」 「晋助様ーー!!そっけないですうう!!!」 「晋助殿、久しぶりでござるな」 「よぉ万斉。とりあえずあいつらつれて帰れ」 うるさい。邪魔だこいつら。 俺の体調が悪くなるだろうが。 ほら万斉、あいつら連れて帰れよ。 しかしとうとう万斉は何も言うことなく、周りの奴らと一緒になにやら楽しく話ている。 ・・・・・・裏切り者めが。 その後数十分は経ったであろうか、が男子の輪から抜けて俺のもとへとやってきた。 「あ、晋助さん。点滴変えないと、あと少ししかありません」 「・・・・気づかなかった」 「もうそろそろ帰らないといけませんね」 「そうか、じゃ、そういうことだ。お前らさっさと帰れ」 ナイス。ナイス。 俺は心の中で密かにガッツをした。 はやってくれる奴だと思っていた。さすが俺の認めた女。 「えー、点滴変えたらそのお姉さんと、ああーんなことするんでしょ?」 「しねぇよ!早く帰れ!俺がもっと体調悪くなったらどうすんだよ」 「はいはいわかりましたよ。みんなー行くぞー。高杉、またくるから」 「おー、一生来んな」 なんだー、残念ーなんて声が聞こえるのは全てやろーどもの声だと知っている。 そんなことを言わせている元といえるはあいつらに手を振っている。 「みんないい人達だったね。また来て欲しいね」 「俺はもう一生来て欲しくねぇな」 「そんなこと言って、案外楽しそうでしたよ?」 そう言って笑うの顔を見て自然と頬が緩む。 今更だが、銀時達、意外と簡単に帰ってったな。 ・・・・・一応俺の体を気にかけて・・・・・なわけないな。 あいつらが大人しいときは何か企んでいる証拠だ。 「さ、帰ろうか」 「・・・・・あぁ、」 病室帰って点滴を変えた後、が今日の体調についていろいろと聞いてくる。 それに俺はいつもと変わらぬ返答をする。 「明日、雨なんだって・・・・外、行けないね」 「・・・・・・・・・そうだな」 「明日はどうする?外行けないし・・・」 残念そうに聞こえたその声に、本当に沈んでいることがわかる。 雨か。久しぶりだな。 「明日は、俺の話相手でもしてろ」 「え・・・・・・」 「・・・・・なんだ?」 「いえ・・・・はい。そうしておきます」 は柔らかく笑った。 ・・・あいつの笑顔が見れるなら、クソ達が来てもいいのかもな。 |