夜中、親が眠ったことを確認してから自室を出た。


ゆっくり、足音を立てないようにそろそろと廊下を歩く。
そして1つの扉の前に来て足を止めた。






『お兄ちゃん・・・・・起きてる?』



静かに少しだけ扉を開け、わずかな隙間から部屋を覗きながら聞く。
すると、小さな声で返事が返ってきた。





「・・・・・・・・・・入れ」





その一言を聞いてホッとしながら、部屋の中へと入っていった。











部屋の中は月明かりが照らしていて明るかった。
その月明かりの中に見える人物は、ベッドの上に座りながらこちらを見ていた。
少しの間、黙って見つめ合っていると、その人物は口元を上げて笑ってみせた。





「ククッ・・・・今日も来たのか?お前も悪い奴だな。なぁ?・・・」


『・・・・・・・・だって、お兄ちゃんが呼んだから・・・』




そう言うとお兄ちゃんは確かにそうだが・・・、と言って立ち上がり
私の手を自身の方へと引っ張った。


すると必然的に前方へと身体が倒れていく。



目の前には実の兄の胸板。


今の私の年齢は17。普通なら嫌がるところを、そんな素振りも見せずに
なるがままに倒れていく。



そして私は、兄の胸板へ入り込む。
するとすぐに片腕が腰へとまとわりついた。

もう一つの空いている手は、私の顎を掴み、顔を上へと向けさせる。




「ここに来るってことは・・・・・意味を分かって来てるんだろう?」





ニヤリ、と怪しげな笑みを浮かべて私の目線を奪うと
その後直ぐに今度は唇を奪っていった。




恋人達のするような甘い優しいキスではなく
少し強引な、焦れったさを残すようなキスをする。


酸素が足りなくなってきて、酸素を取り込もうとしたら舌が入り込んできた。






『ふっ・・・ん、はあ・・・ぁぁ』






舌と舌とが絡み合い、息が荒くなってくる。
2人の繋がった口内から水音が漏れ、息づかいが部屋に響く。


耳に入ってくる音と、腰にまとわりついてる手の動きに、頭がボーッとしてきた。
だんだんと身体の力が抜けていき、立てなくなってきた時
唇が離され、耳に唇が吸い付いた。


『!!ひゃぁっ・・・』

吃驚して変な声が出た。


「耳が・・感じるのか?」


耳元で囁かれる。かかる吐息と少し触れる舌に身体が疼く。


『そ、そんなわけじゃぁ、っ!・・なぃ』


「ククッどうだかな」



そう楽しそうに笑いながら、私の身体をベッドへと連れていき
首元へと顔を埋めて、朱い花をさかせた。












たとえそれが許されない恋だとしても









愛する気持ちが途切れるまで、この行為は終わらない。