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『好きだよ』 ふとそう思い、口に出してみた。 いつもはそんなこと全然言わない私なので 案の定、晋助は驚いてるみたいだった。 「!?・・どうした?お前」 『別に?何でもないよ』 「・・・・・」 野生の感ってやつかな。 それとも、いつも一緒にいるから私の変化に気づいたのかもしれない。 問い詰めるように、無言で私を見つめてくる。 『・・・・・・・・・・・・・・わかった、言うよ・・・』 やっぱり、好きな人には逆らえないものだよね。 直ぐに負けてしまった。 『・・・最近ね、気づいたことがあってさ』 「・・・・・・・・」 晋助もいつもと違い、静かに話を聞こうとしている。 ちょっと嬉しくて頬が緩む。 『いなくなっちゃった人にさ、言い残したことがたくさんあること』 「・・・・・・・・」 『家族の人達とか、近所の人達とか、もちろんこの鬼兵隊の人達とかにね・・・』 晋助の方を見ると、真剣な眼差しで私を見ていたことに気づいた。 『だから・・・さ、伝えられる今の内に、思ってることを言っておこうかなって』 そう言ってにこっと微笑むと、晋助はゆっくりと私を自分の方へと抱き寄せた。 「お前は・・・・。俺から離れていくのか?」 ボリュームが小さく、いつもより低い声で言った。 少し、寂しそうな声だった。 『だって私たちはいつか離れちゃうんだよ?・・・絶対』 "絶対" 自分で言っておきながら、胸がギュッと苦しくなるのが分かる。 晋助はそれを聞いて、私を抱きしめる力を強めた。 「俺は、絶対お前から離れねぇ。 お前が死んだ時は俺も死ぬ。俺が死んだらお前も連れて行く」 『何それ、自分が死にそうになったら、私を殺すってこと?』 晋助のその考え方が面白くて、嬉しくて、愛おしくて、 自然と笑ってしまった。 しかし、顔は見えないが、晋助は真剣だと言うことが伝わってきた。 「俺はいつでもお前といたいと思ってる」 『!!』 あぁ、こんなに私を愛してくれて、愛する人になら 道連れにされてもいいかな、なんて思ってしまう。 一番"死"を恐れていたのに、晋助と一緒だと思うと 心強くなって、恐ろしいことだと思わなくなってきた。 一生この人について行くと決めた。 何がしたかったんだろう 何を言いたかったんだろう・・・ |