「おじゃましまぁ〜す・・・っとぉ、ちゃんじゃんかー久しぶり」

『あ、久しぶりです』

「もぉ、そんなかしこまんなって。銀ちゃん寂しいじゃん」

『あーはは・・・』

「こら、銀時。ちゃんは困っているではないか」

「なっ!ヅラ。そんなことねぇって。なあ?ちゃん」

「おい。その汚い手でに触んな。隠れとけ、

「ひどーい晋ちゃん。銀さんちゃんと仲良くなりたいだけだもん」


そう言い合いながら玄関を上がり、兄の部屋へと階段をのぼっていく人々。
そんな人々を階段下から眺める私。





















あ、嵐が去っていった・・・








ここは高杉晋助の家。兼、私の家でもある。
なんせ晋助の妹だからね。


今日は珍しく銀時さん桂さん坂本さんが家に遊びに来た。
いつもはサングラスの万斉さんと、また子さんとあと1人(名前忘れた)が来る。


今日はどういうメンバー?とか思いつつ、気分はワクワク。
なぜって、今日のメンバーみんなかっこいいじゃん?
それに・・・・















銀時さんがいるし・・・・//







これは誰にも言っていない秘密。
お兄ちゃんなんかには絶対言えない。
多分、というか絶対銀時さんが死んじゃう恐れがあるから。
だってお兄ちゃん、自分で言うのもなんだけど、かなりのシスコンだから。


それに、言っても意味ないし。
どうせ叶わない恋なんだ。


私は人見知り激しいから、自分から話しかけることなんて出来ないし
告白なんてもう、考えるもんじゃないよ。
年齢も離れてるし。銀時さん高3で私は中3。
せめて一年生まれてくるの早ければ、同じ学校に通ってチャンスが訪れたかもしれない。


それに、それに、絶対銀時さん、モテるし・・・・



目はほとんど死んでるけど、輝くときは輝いてかっこいい。
顔も元のつくりはいいし。いい人だし。話面白いし。私なんかに、話し、かけてくれるし・・・・


学習面とか運動面はわからないけど、とりあえず完璧だ。人間性では。


とりあえずそんな素晴らしい人に恋をした時点で終わりだと思う。


だって、ねぇ。


俗に言う「普通の人」な私。
普通って、一番嫌だよね。なんの取り柄もないしさ。
いっそのこと駄目なとこは駄目。いいとこはいい。とかさ、ずば抜けたのが欲しかったんだよ。
それなのに、私は・・・




お兄ちゃんはかっこいいし、頭良いし、優しいし、運動神経いいし。
体型もモデル体型だし。色気ムンムンだし。とりあえず、モテる男。
私にもそのモテる要素を分けて欲しかった。色気とか、顔とか・・・
せめて性格がものすごくいい人になりたかった。
それなら、顔が普通でも内面を見てくれるいい人に出会えるのに。






ちゃ〜ん、おトイレお借りしますぅ」





ハッとして振り向くと、そこには銀時さんがいた。
どうやら玄関でずっと考え事をしていたらしい。
動けよ私!






『あ、どうぞ・・』

「・・・・・・・・ねぇ」

『!!な、なんですか』






ねぇ。そう呼びかけられ、銀時さんを見ると、思った以上に近い場所に顔があった。
推定15pぐらいしか離れていない。


顔がボッと音を立てる勢いで赤くなっていく。
どうしようどうしよう、と頭の中で混乱していると
銀時さんが急にプッと吹きだして笑った。




『!?え、え?あの・・・』

「フフ・・・かわいいね、ちゃん。・・・(ボソ 襲いたくなっちゃう」

『えっと・・・あの・・・・』

「あーそんな焦んなくてもいいって、ただ事実を言っただけだし。じゃ、遠慮無くー」

『そんな、え?事実?』



手を挙げてぴらぴら手を振りながら厠へ行く銀時さんは、、、やっぱりかっこいい。
というかさっきの言葉はなんだ。「かわいい」って・・・これは夢か?夢なのか?
思わず頬をつねってしまった私は、現実だと悟った。



『・・・・やっぱ、かっこいい』



あんなことをサラッと言ってのけた銀時さんにまた胸を打たれてしまった。
不覚!これ以上好きになっては私が困るだけなのに。
まぁでもあれが銀時さんの魅力だから惚れても仕方がない。
納得しよう。てかもう好きなものは好きなんだから仕方がないよね。


うんうんと1人納得をし、ようやく動き出した私の足は、リビングへと向かう。
そして私は思ったのだ。
この片想いは一生続く予感がする。

















気づかない気持ち
気づいて欲しい気持ち













悲恋ではありませーん。
実は銀時も・・・・という設定デあります。
わかる人にはわかると思う・・・?