気持ちの良い目覚めに、気持ちの良い光景。
自然と口元が緩んでしまうのは必然的で。







目の前にある髪の毛に、指を絡ませる。
少し癖はあるが、そこは男の人特有な感じがして、キュン、と胸がときめいた。



不意に抱きしめたくなり、鍛えられたその広い背中、体へと抱きついた。
煙草の微かな香りが鼻腔をくすぐる。



愛おしい。



その気持ちが膨れ上がり、抱きしめている腕に力をいれる。と、








「おい、・・・朝っぱらから何可愛いことしやがる・・・」


「え。・・・トシ、起きてたの?」








愛しの彼が起きた。
寝起きの掠れた声が、一段と彼の魅力を上げていく。
また腕に力を込めた。すると「おまっ、苦しい・・」と喘ぎ声が聞こえてきたので力を緩めた。







「トシこそ、急に可愛いなんてどうしたの」


「言っちゃぁ悪かったか?」


「・・・っ!!」



「嬉しかった!!」と素直に言えば、照れたように小さく「おぅ・・・」という声が聞こえた。


可愛いかも。


ガラにもなく「トシ、好きだよー」なんて言ってみる。
するとその声にピクリ。トシの体が僅かに揺れたのを、私は見逃さなかった。





「??どうしたの?」





ゆっくりと、首を捻らせてを見るトシは、真剣な眼差しで彼女を見た後、
にやり。怪しげな笑みを浮かべた。






「な、なにさ・・」





すかさず彼の体に巻き付けていた腕を放す。が、逆に今度は私が腕を掴まれた。
ヒィイ!!と心の中で叫んでいると、トシは「おーおーおー」となにやら上機嫌な感じで。
「手、離して」とお願いするが、そんな私の声を無視して、組み敷いてくるトシ。




「・・・・何。」


「・・・・・・シても、いいか?」


「だめ」




速攻拒否。朝っぱらから盛ってもらっても、こちとら体がつらいんだよ。
が、彼はまたもそんな声を無視して、首元に顔を埋める。
ふわりとシャンプーの香りがする。髪の毛やら鼻息らがかかって、ちょっとくすぐったい。





「ちょ、トシ・・・やめて、くすぐったい」




「やめて」とは言う物ものの、たまにこうやって甘えられるのが嬉しくて、
軽く拒否はするが、そこまで嫌がる素振りを見せない。
のそんな態度に気を良くしたのか、調子に乗ったのか、
ぺろりと首筋を舐められる。






「ひゃっ・・・、もう、」


「・・・・・我慢、できねぇ・・・・襲う!!」


「え」






一瞬のうちに、私の唇は奪われていて、噛みつくようなキスをされた。
その間に彼の手は、慣れた手つきでの服を脱がしていく。
私の体を求めて這うその手に、「愛」という名の情が膨れ上がった。





















最上級のお持て成し







たまの休日くらい、ね。