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『はい、(えーっと)です』 「もしもし、水無月ですが、さんはいますか?」 『ちょっと待って下さい』 ちゃらら〜らら〜と保留音を鳴らして、my彼氏の君を呼びに行く。 今は寝室で読書中だ。 『くーん。電話。みなづき?さんから』 「・・・あぁ、ありがとう」 しおりを挟み、ベッドの上に本を置いて居間へと向かう彼を 私は後ろからついていく。目の前には大きい背中。抱きつきたい。 にへらぁ〜とそんなことを思う。幸せだ。 居間に着くと、君は受話器を取って話し始めた。 低い低音の声が部屋に響く。素敵だ。 なんか今日は君をめちゃくちゃ評価しすぎている気がする。 なんでだ?あぁ、そうか。そういうことか。 電話の相手が女の人だからか。 なんとなくソファーに座って君を観察。 すると視線に気づいたのか、君は人差し指を口に当ててしー、と言って横に座った。 ふわり。君の香り。 嗅ぎ慣れた香りに安心しつつ、不安を募らせる。 相手の人、どんな人なんだろう。 声は透き通ってたな。綺麗な声。アナウンサーっぽかったな。 隣を見れば、楽しそうに笑っておしゃべりをしている。 『・・・・・・・』 いいな。 君と電話して。 私なんかちょっとした報告程度の連絡しかしないもんな。 『・・・・・・はぁ・・・・・』 「あぁ、そういえばそうでしたね」 早く終わらないかな。 「君、誰か居るの?溜息らしき音が聞こえたんだけど・・・」 「・・・・ふふ。すみません。今隣にいまして。・・・・彼女なんです」 「!!・・・・・・そう。じゃぁ私なんかとこんなに長く話してて怒ってるんじゃない?」 横目でを盗み見ると、つまらなそうに溜息を吐いている。 かわいいな。そんなことを想いながら、やっぱり俺って馬鹿かな、と再確認。 「そろそろ彼女ほっとくのかわいそうなんで、失礼します」 「あ・・、えぇ。彼女さんによろしくね。その、今度また一緒にお話ししましょ?」 「はい。時間があるとき。それでは」 piと音が聞こえたと思えば、君は子機を机の上に置いて私を見てくる。 にこり。と君が笑ったので、笑い返せば、君は「かわいい」と言って抱きしめてくれた。 寂しかったのを察してくれたのだろうか。自分の手も君の背中へと回す。 さっきより、抱きしめる力が強くなった気がする。 『・・・・君。何話してたの』 「ん〜?・・・・・ヒミツ」 『えっ』 「ははっ、嘘々。仕事の話とか、世間話かな」 『ふー・・・ん。そっか』 世間話か・・・。 そういえば私、君とまともな話したことないかも。 世間話なんか。なんか。なんか・・・ 『君。世間話しよ』 「?なんで」 『だって、君と世間話なんて、したことないなーって思って』 「・・・・・・・」 『?君?・・・・・・っ!!』 ビクッと肩が震える。 君が首元に顔を沈めてきたのだ。 いい匂いーとか言ってる。うそん。嬉しいけど恥ずかしいよ。 『ちょっ、君・・』 肩を押すがビクともしない。 あれ。こんなこと前にもあったような・・・ 「。お前さ・・・かわいいね」 『は!?あの、君?さっきからどうしたの』 「んー。あのさ、ヤキモチやいてる?」 『へ・・』 なに!?え、嘘ぉお!!私そんな態度とってたっけ??! オロオロしているのが雰囲気で伝わったのだろう。 君がくすくす笑っている。ちょっとこちょばしい。 『何、言ってるんですか。ただ仕事仲間の人と話してただけだし・・・』 「ふ〜ん。それじゃぁさ、」 『なんですか?』 身体を少し離して顔を覗いてくる。 視線が合わないように目線を少しずらした。 は挑発的な目での瞳を捕らえる。 「ただの、仕事仲間じゃなかったらどうする?」 『え・・・・・・・・』 「ねぇ、どうなの?」 『・・・・・・・・・』 「・・・・・・・・?」 異様なほど真剣な眼差しを送ってくる君にたじろぐ。 『・・・・君・・・それ、本当?』 「・・・・・・かもしれないね」 『・・・・そっ・・・か・・・・うん。全然大丈夫。君信じてるし』 「・・・・・」 強気な発言をした。瞬間、目の前が歪む。 やばい。本気で泪出てきた。 どうしよう。ただ君はからかってるだけなのに。 どうしたの私。なに本気にしてるんだ。 これぐらい、我慢できる。 「、・・・・そんなこと、あるわけないよ」 『っ・・・・ほんと?』 「うん。当たり前。だって、俺が思ってる以上に・・・・」 『??』 「いや、言わないでおくよ。今のところは、ね」 『え、なんで!今教えてくれてもいいじゃん』 「・・・・・いや、ヒミツね」 そう言って嬉しそうに笑う君を見てホッと胸を撫で下ろす。 本気だったらわめき散らしているところだったわ。 その後口封じをするような、唇に優しくキスをしてくれた。 君にベタ惚れなんです。 話がまとまらない・・・!! つらいな、この話。 |